- 第一種ガスは主に希ガスと空気の成分
- 第二種ガスは第一種ガス以外のガス
- 第一種ガスは第二種ガスの3倍安全
高圧ガスを製造する上でさまざまなガスを取り扱うことになるかと思いますが、ガスの危険度はその種類によって大きく異なります。
危険なガスもあれば、比較的安全なガスもあるため、高圧ガス保安法では「第一種ガス」と「第二種ガス」の二種類に分類しています。(正確には三種類ですが、第三種ガスは現時点で指定がないため、二種としています。)
第一種ガスと第二種ガスの取り扱う量によって、第一種製造者に分類されるか、第二種製造者に分類されるかが変わってきますので、まずはどのガスが「第一種ガス」なのかを覚えることが重要です。
今回の記事では第一種ガスと第二種ガスの違いを中心に説明していきます。こちらの記事を読めば、第一種製造者と第二種製造者を区別する問題の基礎となる知識を得ることができます。
第一種ガスの定義
第一種ガスは他のガスよりも安全なガスのことを指しており、第一種ガスとして分類されているのは以下のガスです。
<第一種ガス>
- ヘリウム
- ネオン
- アルゴン
- クリプトン
- キセノン
- ラドン
- 窒素
- 二酸化炭素
- フルオロカーボン
- 空気
<第一種ガスの3つの分類>
- 希ガス
- 空気成分
- その他
希ガス
希ガスとは元素周期表の一番右(18族)に分類されているガスのことで、こちらのガスは非常に安定しているガスです。
希ガスで覚えるべきなのは以下の6種類です。
<希ガス>
- ヘリウム
- ネオン
- アルゴン
- クリプトン
- キセノン
- ラドン
希ガスの覚え方
変(He)なねえ(Ne)ちゃん、あれ(Ar)してこれ(Kr)して、奇声(Xe)を乱(Rn)発
空気の成分
空気は安全なガスなので、その成分も安全であると考えられています。
そのため、空気の成分である以下のガスも第一種ガスに分類されます。
<第一種ガス:空気の成分>
- 窒素
- 二酸化炭素
- 空気
その他
ここでは、フルオロカーボンだけを覚えておけば大丈夫です。
第二種ガス
第二種ガスは「第一種ガス以外のガス」と定義されています。
そのため、第一種ガスのみを覚えれば、第二種はそれ以外と考えればいいでしょう。
また、第一種のガスは第二種ガスの3倍安全であると覚えておきましょう。
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