- 高圧ガスの定義は4つ
- 使用時、または35度の圧力が1.0MPa/0.2MPaの圧縮/液化ガス
- アセチレンは例外で15度の圧力が0.2MPa以上
高圧ガスの定義は以下の4つになります。
<高圧ガスの定義>
- 使用時、または35度の時の圧力が1MPaの圧縮ガス
- 使用時、または35度の時の圧力が0.2MPaの液化ガス
- 使用時、または15度の時の圧力が0.2MPaのアセチレンガス
- 液化シアン化水素、液化ブロムメチルなど政令で定めるもの
この4つの定義を理解した上で問題を解くと、高圧ガス試験でどのような形でひっかけているのかをより深く理解することができます。
一部問題では理想気体の状態方程式についても理解する必要がありますので、そちらが不安な方はこちらの記事も読むようにしてください。
今回の記事では高圧ガスの定義を中心に説明していきます。こちらの記事を読めば、問題文に記載されているガスが高圧ガスにあてはまるのかを判断することができるようになります。
問題
圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温度が35度以下である液化ガスであっても、現在の圧力が0.1メガパスカルであるものは高圧ガスではない。
平成24年 問1
解説
高圧ガスの定義は以下の4つです。
<高圧ガスの定義>
- 使用時、または35度の時の圧力が1MPaの圧縮ガス
- 使用時の圧力が0.2MPa、または0.2MPaになる温度が35度以下の液化ガス
- 使用時、または15度の時の圧力が0.2MPaのアセチレンガス
- 液化シアン化水素、液化ブロムメチルなど政令で定めるもの
その中でも液化ガスは以下の2つの条件のうちどちらかを満たしている場合は高圧ガスとなります。
<液化ガスの高圧ガスの条件>
- 使用時の圧力が0.2MPa以上
- 0.2MPaになる温度が35度以下
②については圧縮ガスの定義に合わせると、理想気体の状態方程式を利用してこのように暗記しても大丈夫です。
<液化ガスの高圧ガス定義②>
使用時、または35度において圧力が0.2MPa以上になる液化ガス
今回の問題では、35度以下で0.2MPaの圧力となっているため、たとえ現在の圧力が0.1MPaであったとしても高圧ガスであると考えられます。
よって今回の問題文は「誤り」となります。