高圧ガス製造保安責任者の試験(以下、高圧ガス試験)では、圧力などを表記する際にMPa(メガパスカル)が使われることがありますが、こちらのメガとは一体何でしょうか。
高圧ガス試験で必要とされる数学知識は多くなく、以下の2点を理解していれば解ける問題がほとんどです。
<高圧ガスで必要な数学知識2点>
- 指数計算
- 単位接頭辞
そのため、こちらの記事では単位接頭辞を中心に解説を行います。単位接頭辞の意味を忘れてしまった方はぜひこちらの記事で一緒に復習していきましょう。
- キロ/メガ/ギガの意味を理解できる
- 単位変換ができるようになる
指数計算についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、そちらをご確認ください。
単位接頭辞
単位接頭辞とは単位の前に使われている「k,M,G」のことを指しており、大きな数字や小さな数字を表すの使われています。
身近な例でいうと、距離を表す「km」の「k」も単位接頭辞にあたります。
単位接頭辞がないと、大きな数字や小さな数字は「100000g (= 100kg)」や「0.005m (=5mm)」とゼロを多く使った数字になってしまい、わかりにくくなってしまいます。
そのため、単位接頭辞が大きい長さや重さを理解しやすくするために使われているのです。
高圧ガス試験で覚えるべき単位接頭辞
高圧ガス試験で覚えるべき単位接頭辞はたった3つです。
<高圧ガス試験で覚えるべき単位接頭辞>
- k (キロ = )
- M (メガ = )
- G (ギガ = )
これら3つを覚えれば、ほぼ全ての試験問題の単位接頭辞はカバーできますので、頑張って3つの単位と意味を覚えましょう。
k (キロ)
多くの人にとって一番身近な単位接頭辞はk(キロ)ではないでしょうか。
よく使われている例としては「km」「kg」でそれぞれ1000m,1000gを表しています。
このようにk(キロ)は1000(を表しています。
M(メガ)
M(メガ)は高圧ガス試験で圧力を表記する際に使われることが多く、一般生活ではファイルの容量でMbyteを見ていると思います。
Mは100万を表しており、k(キロ)が1000であるため、Mはkの1000倍であることがわかります。
G(ギガ)
G(ギガ)は高圧ガス試験であまり見ないかもしれませんが、高圧ガスでは必要になるので一緒に覚えておきましょう。
Gは10億を表しており、M(メガ)が100万であるため、Mの1000倍、k(キロ)が1000であるため、Gはkの100万倍であることがわかります。
単位変換
単位変換とは1000mを1kmと表記するように、単位接頭辞を利用して大きな数字を別の単位に変換する作業のことをここでは意味しています。
単位変換については実際に例を見ながら確認していくと理解がしやすいと思うので、0.3GByte(ギガバイト)を実際に他の単位に変換していましょう。
0.3GByte(ギガバイト)は何MByte(メガバイト)?
単位を変換する際には上の図を思い浮かべて変換してみると、比較的簡単に単位変換することができます。
単位を変換する際のポイントは以下の2つです。
<単位変換の際のポイント>
- 単位を左から右へ移動する場合は1000で割る
- 単位を右から左へ移動する場合は1000を掛ける
今回の例の0.3GByte(ギガバイト)からMByte(メガバイト)への変換は右から左へ単位が移動しているので、1000を掛けてMByteとなります。
単位変換方法を忘れた際の対処法
身近な例としては1kgや1kmがあると思いますが、これらの単位をgやm(左へ移動)する際には数字はどのようになるでしょうか。
1kgは1000g,1kmは1000mになっているようにkから左へ移動すると数字が1000倍されていることがわかると思います。
右へ移動する際はその逆で、数字を1000で割ってあげれば単位変換ができます。
本記事のまとめ
今回の記事では単位接頭辞について確認していきました。
ポイントは以下の2つです。
<高圧ガス試験で覚えるべき単位接頭辞>
- k (キロ = )
- M (メガ = )
- G (ギガ = )
<単位変換の際のポイント>
- 単位を左から右へ移動する場合は1000で割る
- 単位を右から左へ移動する場合は1000を掛ける
これら単位接頭辞の理解は高圧ガス試験で計算する際に必須になりますので、繰り返し復習し確実に理解するようにしてください。